『天空の城ラピュタ』は、1986年に公開された宮崎駿監督のアニメ映画であり、その緻密な世界観と魅力的なキャラクターたちによって、今なお多くの人々に愛されています。
その中でも特に注目されるのが、ドーラ一家と呼ばれる空賊団の一員である「カキクケコ」です。
ドーラ一家ってドーラの息子達以外に日本人含む数名の部下もいて確か名前がそれぞれカキクケコで割り振られているんだっけ
— イルクーツク (@Irquutsk_P) August 12, 2022
ドーラ一家の仲間の名前がカキクケコなのが一番面白い
— のぽぽ@映像クリエイター (@nonopo807) August 26, 2020
この記事では、「カキクケコ」の謎に迫り、その魅力を解説していきます。
「カキクケコ」とは?ドーラ一家に仕える個性派子分たち
「カキクケコ」は、ドーラ一家に属する名も無き子分たちの総称です。
彼らはドーラをリーダーとする空賊団の一員であり、飛行船で活動しています。
名前の由来は、日本語の五十音の「カ行」の音から取られたもので、映画の中では明確な個別の名前は与えられていません。
彼らは、パズーとシータを追いかける場面や、ラピュタを巡る冒険において、ドーラ一家の指示を受けて行動します。
彼らの外見は、がっしりとした体格と大きなゴーグル、帽子を被った姿が特徴的です。
個々のキャラクターには多少の違いがあるものの、全員が共通してコミカルでユーモラスな存在感を放っています。
ドーラ一家の構成員
#お前らが心底好きな悪役の画像くれ
ドーラ一家 pic.twitter.com/yPuFAHZ6LF— 𓏲𓎨🐾猫宮にぃと (@nekomiya_210) March 30, 2024
改めてドーラ一家の構成員について紹介します。
ドーラ一家は、豪快で力強い女性リーダー、ドーラを中心に構成される空賊団です。
メンバーは以下の通り
ドーラ
三人息子(シャルル・ルイ・アンリ)
機関室のじっちゃん(ハラ・モトロ)
そして子分のカキクケコ
ちなみにドーラの旦那は既に亡くなっているそようです。
彼らは空を自在に飛び回り、飛行船「タイガーモス号」を拠点にして、金銀財宝を狙った盗みを働いています。
しかし、ドーラ一家は単なる悪党ではなく、映画の中で見せるユーモアや人間味あふれる行動によって、観客から愛される存在となっています。
ドーラ
ドーラ一家のリーダー、ドーラもムスカ同様インパクトの強いキャラクターですね。
強い意志とリーダーシップを持った中年女性です。台詞から50代であることがわかります。
彼女は、知恵と経験を駆使して一家を率い、どんな困難な状況でも冷静に対処します。
ドーラは母性あふれる一面を持ちながらも、時に厳しく、また時に豪快で、仲間からの信頼を一身に集めています。
ドーラの若い頃
若い頃のドーラめっちゃ可愛い💕 pic.twitter.com/PvHVLaxMUr
— かのん🧬@NAZPAB3MSNAQL4L2465UPGTO4STMT2X3JANSI5I (@NA5GGYbQ9Nm0iLm) August 14, 2022
シータに対して「私の若い頃にそっくりだよ」という台詞があります。
ドーラの若い頃の肖像画が作中にも登場します。
確かに、見た目もシータに似ているかもしれませんね。
久々にラピュタ観たらドーラの台詞が一々刺さる
「それでもお前男かい!?ええ!?」
「当たり前さね、海賊が財宝を狙ってどこが悪い!?」
「伊達に女を五十年やってるんじゃないよ」
「アタシの若い頃にそっくりだよ」
「甘ったれんじゃないよ、そういう事は自分の力でやるもんだ」
「40秒で支度しな pic.twitter.com/DAGVFNFLpL— cheho. (@yoh_hom) September 25, 2021
ドーラの息子たち
ドーラ一家のメンバーは、ドーラの息子たちで構成されています。
彼らは、母親のドーラに忠実でありながら、それぞれ個性的な性格を持っています。
主要な息子たちには、シャルル、ルイ、アンリの三兄弟です。
ドーラ一家の実子は、シャルル(30).ルイ(25)アンリ(20)の三人
部下はカキクケコから始まる名前の人達
私はアンリが一番可愛くて好きです❗
ちなみにドーラの旦那は故人で船の道具は殆ど旦那が作った遺品#ラピュタ pic.twitter.com/1GMzrAv7ut— セッカイ・ヴェラキッカ (@randosell999) September 29, 2017
シャルル
長男のシャルルは、ドーラの右腕として家族を支えています。彼は冷静沈着で、戦略的な思考を持ち、家族の中で最も信頼される存在です。シャルルは、母親のドーラと似た性格を持ち、彼女の教えを忠実に守りながら、チームをまとめ上げます。
ルイ
次男のルイは、力強く大胆な性格で、物事に熱心に取り組む一方、少し短気な一面もあります。彼はシャルルと異なり、感情を表に出しやすく、時折ドーラや兄弟たちと衝突することもあります。しかし、家族を守るためには全力を尽くし、兄弟の中でも特に義理堅い人物です。
アンリ
三男のアンリは、やや臆病で繊細な性格を持っています。他の兄弟たちと比べると目立たない存在ですが、彼なりの方法で家族を支えています。アンリは、技術的な面で一家を助ける役割を果たしており、タイガーモス号の整備や機器の操作などを担当しています。
機関室のじっちゃん ハラ・モトロ
タイガーモスを整備しているのは、ハラ・モトロといいます。
名前の由来は、製作進行の原俊嗣さんに似ていて、アニメ『もぐらのモトロ』みたいだったことから、ハラ・モトロと付けられました。#天空の城ラピュタ #ラピュタ pic.twitter.com/tud1gMj7bv— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) August 12, 2022
名前の由来は「もぐらのモトロ」からきているようですね。
ラピュタのドーラと技師(ハラ・モトロ)がチェスするシーン、技師がジャケットを着込んでるのがすごく好き。彼は紳士だからなのかな、ドーラを女性として尊んでいるからなのかな、とかいろいろ想像を掻き立てられる。 pic.twitter.com/qvJuTXmgRg
— しのもりつかさ (@sinomoritsukasa) August 12, 2022
ドーラとジャケットを着て、チェスをするシーンがありました。
付き合いが長そうですね。
カキクケコの役割とその魅力:ラピュタに欠かせない存在
「カキクケコ」は、ドーラ一家の中で重要な役割を担っています。
彼らは飛行船の操作や整備、空中戦での攻撃など、多岐にわたる任務をこなします。
ドーラの指示に忠実に従い、必要な作業を迅速に行う姿勢は、ドーラ一家の一体感を象徴しています。
しかし、彼らの魅力は単に忠実であるというだけではありません。
「カキクケコ」は、失敗やドタバタ劇を繰り広げることで、映画に軽やかなユーモアを提供します。
彼らが見せるおっちょこちょいな行動や、ドーラの命令に対するコミカルな反応は、映画のシリアスな場面を和らげ、観客に笑いをもたらします。
「カキクケコ」の名前の由来とその意味とは?
「カキクケコ」という名前は、宮崎駿監督による遊び心が反映されたものです。
この名称は、日本語の五十音の「カ行」から取られており、特定のキャラクターの名前ではなく、ドーラ一家の子分たちを総称して使われています。
名前に深い意味があるわけではなく、むしろそのシンプルさとリズミカルな響きが、彼らのキャラクターにピッタリ合ったものとなっています。
この名称自体が、彼らのコミカルで親しみやすいキャラクター性を強調し、観客にとっても覚えやすく、親しみを感じさせる要素となっています。
「カキクケコ」の国籍と背景:謎に包まれた彼らの正体
ドーラ一家には、3人の息子と機関室のじっちゃん(ハラ・モトロ)以外に「カキクケコ」という名前の5人の子分がいて、それぞれ国籍が設定されています。ドーラ一家には日本人(ケ)がいたのです!個人的に、その風貌からするとキとコの国籍の設定は逆の方が良かったと思います。#天空の城ラピュタ pic.twitter.com/KhfYCxUovp
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) August 12, 2022
国籍と特徴は以下の通りです。
カ…ポルトガル人→髭あり右頬に傷あと
キ…エジプト人→右目に眼帯
ク…中国人→「ルイ、女の子の服だ」って言った
ケ…日本人→調理室でこすり木をまわしている
コ…セネガル人→最初にシチューをお代わりした
ドーラ一家の戦力「カキクケコ」の強さと頼りなさのバランス
「カキクケコ」は、ドーラ一家の戦力として重要な役割を果たします。
彼らは、空賊としての腕を持ち、飛行船の操作や戦闘においても一定のスキルを発揮します。
しかし、その一方で頼りなさもあり、どこか抜けている部分が彼らのキャラクターの魅力を高めています。
この強さと頼りなさのバランスが、映画全体のテンポを保ち、観客に親しみやすさを感じさせます。
彼らがドーラ一家の一員として戦いに挑む姿勢は、映画の中での緊張感を和らげると同時に、彼らの人間味を感じさせる重要な要素です。
まとめ
「カキクケコ」は、『天空の城ラピュタ』において、ドーラ一家を支える重要なキャラクターです。
彼らは、映画にユーモアを加え、観客に笑いをもたらすだけでなく、ドーラ一家の絆を象徴する存在でもあります。
彼らのコミカルな行動や、愛嬌のあるキャラクター性は、映画全体の魅力を高め、『ラピュタ』を語る上で欠かせない要素となっています。
「カキクケコ」という響きの良い名前や、彼らの存在感が、今なお多くの人々に愛され続けている理由の一つです。
また新しい発見があるかもしれませんよ!