【授業ボロボロにならないための教育実習授業作りのポイント】
教育実習生にとって、授業はまさに「本番」です。
誰もが一度は「授業がボロボロになったらどうしよう」という不安を抱えるもの。
実習やっぱり不安しかない理解教育法の模擬授業ボロボロやってから不安しかない子どもとは可愛いんやけど授業不安しかない(´・ω・`)
— てんくろ (@shimashima_ink) May 30, 2013
教育実習に行って、教師になりたいって思った。そのことがなんか嬉しかったな。思ってたよりも子どもと関わることに魅力を感じて、授業をするのも楽しかった。(ボロボロな時もあったけど)採用試験いよいよ迫って来た感ある。🔥
— moi (@hanamonemoka) June 19, 2022
しかし、しっかりと準備をすれば、その不安はかなり軽減されます。
この記事では、小学校中学校の教育実習を経験した筆者が、授業がうまくいかずに困らないようにするためのポイントをお伝えします。
授業前にできること
授業をする前に、先輩先生の授業を見る機会が多くあると思います。
その授業を「ただなんとなく見ているのか」それとも「授業の視点を自分で決めて見ているのか」これを意識するだけでも本番の授業に結果が違ってきます。
教師・児童生徒の視点で授業を観る
授業には、先生方の思いや考えが詰まっています。
「すごいな」で終わるのではなく、「自分が教壇に立ったらどうする?」という視点を持ちながら観るといいでしょう。
もし、自分の考えと見学していた先生の進め方が違ったら、チャンスです。
先生に質問をして、なぜその進め方や発問にしたのか聞いてみるといいですね。
少し勇気がいるかもしれませんが、自分の意見も伝えられるといいですね。
また、児童や生徒の目線で授業をみることもおすすめです。
思い切って教壇付近から児童生徒の顔だけを見て、反応を見るような時間があってもいいですね。
児童生徒とのコミュニケーションを重視する
授業は一方的なものではなく、教師と児童生徒とのコミュニケーションが重要です。
授業中に生徒の反応を見ながら、その都度対応を変えていくことが求められます。
また、わかりやすい言葉を使い、生徒が質問しやすい雰囲気を作ることも大切です。
生徒が積極的に授業に参加できるような工夫を凝らしましょう。
普段の何気ない会話から着想を得て、授業を作るヒントになることもあります。
授業作りでできること
ここからは、授業を計画したり、授業中に意識したりすればいいことを紹介します。
授業の目的を明確にする
授業を成功させるためには、最初に「何を教えたいのか」を明確にすることが大切です。
授業に目的(めあて)が不明確だと、教師も生徒もどこに向かっていけばいいかわからず混乱してしまいます。
教育実習生として、まずは指導教員としっかり話し合い、その授業で達成すべき目標を明確にしましょう。
具体的な目標が定まっていれば、授業全体の構成も自ずと見えてきます。
授業の流れをシミュレーションする
授業の成功は、授業前のシミュレーションにかかっています。
実際の教室でどのように展開されるかをイメージしながら、授業の流れを考えてみましょう。
具体的には、どのような問いかけを行い、生徒がどう反応するか、次に何を説明するかなど、シーンごとに細かくシミュレーションを重ねます。
この過程で、授業中に起こりうるトラブルや予想外の事態にも備えることができます。
時間配分を意識する
教育実習生が陥りがちなのは、時間配分のミスです。
特に、熱心に説明をしていると、時間が足りなくなることがあります。
授業内容を段階的に分け、それぞれの時間配分をしっかり決めておくことで、授業が時間内に収まるようになります。
また、余裕を持たせた時間設定も大切です。何か予期せぬ事態が起こった際にも、落ち着いて対処できるようになります。
教材・資料の準備を万全に
教材や資料は、授業の質を大きく左右します。
授業のテーマに合った適切な教材を選び、それをどのように使うかを事前に検討しておくことが重要です。
また、実際に使用する教材が正確に機能するか、プリントの配布がスムーズに行えるか、デジタル機器がきちんと動作するかなども確認しておきましょう。
柔軟な姿勢を持つ
授業中は、思い通りにいかないことが起こるものです。
そのようなときに、柔軟に対応できる力が求められます。
計画通りに進まなくても焦らず、冷静に対応できるように心構えをしておきましょう。
また、授業の進行中に生徒から予想外の質問が出た場合でも、即座に答えられるように準備をしておくと安心です。
この発問に対して、どのような答えが返ってくるかな?と、事前に考えておくといいでしょう。
その他
ここまでは、授業前や授業計画中にできることをまとめてきました。
ここからは、授業後や普段からできることを紹介します。
フィードバックを大切にする
教育実習生にとって、授業後のフィードバックは宝の山です。
授業が終わったら、指導教員や他の教師からのフィードバックを積極的に受け取りましょう。
どこが良かったか、どこに改善の余地があるかを知ることで、次の授業に生かすことができます。
また、自分自身でも振り返りを行い、改善点をメモしておくと良いでしょう。
失敗を恐れず、経験を積む
教育実習中の授業は、経験を積むための場です。
失敗しても、それを学びに変えることが重要です。
「授業がボロボロになったらどうしよう」と恐れるよりも、「この経験を次にどう活かすか」を考えましょう。
失敗から学んだことは、必ず次の授業に生きてきます。
成長するためには、何度も授業を繰り返し、少しずつ改善していくことが大切です。
自己管理を徹底する
授業がボロボロにならないためには、自己管理も重要です。
体調を崩してしまっては、いくら準備をしていても本番で力を発揮できません。規則正しい生活を心がけ、健康管理にも気を配りましょう。
また、メンタルのケアも大切です。適度にリフレッシュし、ストレスを溜めないようにすることが、授業の質を高める一因となります。
プロフェッショナリズムを持つ
最後に、教育実習生として、プロの意識を持つことが大切です。
子ども達からすると、教育実習生といえど立派な「先生」です。
子ども達にとっては、たった一回きり貴重な授業です。
授業に対する責任感を持ち、自分が教壇に立つことの意味を理解しましょう。
児童生徒にとって、教師は知識を伝えるだけでなく、人生の一部に影響を与える存在です。そのことを意識しながら、真摯な態度で授業に臨むことが、成功への近道です。
まとめ
普段の授業見学の時も目的意識をもって見る
普段から児童生徒と関係性を作っておく
授業の目的を明確にする
時間配分、発問計画、また、どのような答えが返ってくるのかをシュミレーションをする
教育実習での授業は、多くのプレッシャーがかかる場ですが、しっかりと準備をして臨むことで、その不安を軽減できます。
授業の目的を明確にし、授業の流れをシミュレーションし、時間配分や教材の準備に気を配ることが大切です。
また、児童生徒とのコミュニケーションを重視し、フィードバックを活かしながら成長していきましょう。
失敗を恐れず、柔軟な姿勢を持ちながら、プロフェッショナルとしての心構えを忘れずに、充実した教育実習を過ごしてください。